2008 冬のバルセロナ

冬のバルセロナ

3度目のスペインは、バルセロナ。東京の冬に比べるとかなり暖かい。

空港から電車に乗り予約をしているホテルの最寄りの駅で下車して地上にあがってみるといきなり目に飛び込んできたのがガウディの建物、2階の窓がかわいいカザ・バトリョである。

ホテルまで歩いていると再び大きなガウディの建物(カザ・ミラ)が近づいてきた。

スペインの東側海岸に接する、スペイン第2都市の食文化は、海の幸と山の幸のが豊富に混在している。市内のあちらこちらに市場がある。なかでもひときわ大きいサンジョセップ市場の大晦日を覗くことができた。
 

東京の築地、アメ横を思わせるような賑わいだ。ただ、朝から市場内のカフェは、常に満席なのは、日本ではあまり観ることは、できない。観光客も多いらしくカメラを片手に歩く姿もよく観られた。入ると正面にフルーツショップが店を構える。カラフルなフルーツジュースが、並んでいる。まずは、右側から観ることにした。ハム屋、肉屋、チーズ屋が軒を連ねる。日本では、観ることのできない子豚の丸焼き用も多数売られている。もちろん、ハモンセラーノ、ハモンイベリコが所狭しと吊されている。牛肉、豚肉、ラム肉、鶏肉とそれぞれが専門店で売られている、またそれぞれのお店に高品質を揃えているところと、低価格の商品を集めているところがある。並んでいる肉を見るとすぐに分かる。内臓専門店では、きれいに処理それた内臓類が並べられている。また、日本で言うジビエのようなものを扱っているショップも少数だがあった。兎や鴨、鹿などが、皮付き毛付きのまま陳列されていた。現在では、ほとんどみられなくなったこの様子だが、まだ根強く残っているようで少々嬉しさを覚えた。

 私がはじめてスペインを訪ねたのは、今から24年前。駅の近くの安宿に荷物を放り込み急いでバルにでかけた。狭いバルが軒を連ねていて各お店の入り口は、ショーケースがあって、それぞれお店の個性をアピールしていた。そのバルのショーケースに兎や鴨が毛皮付きのまま吊されていていたのが衝撃的だったのをいまでもよく覚えている。

肉関係のお店が半分近くのスペースを埋めている。市場の中でもひときは元気なのが鮮魚店。港町のバルセロナ、鮮魚は、生きがいい。どれもみずみずしく、新鮮だ。元気な女性達がお店を切り盛りしている鮮魚店がよく売れていた。

他には、野菜屋さん、軒から唐辛子やニンニクが吊されている。他には、ワインショップ、卵屋さん、オリーブショップ、スパイス専門店、おもしろいのは、玉葱屋さん玉葱しか売っていない。チョコレートショップ、お菓子屋さん、などなどなど。

カフェは、混雑を増すばかりなので、チーズとオリーブを少しづつとビールを買って、市場の片隅に積んである段ボール箱をテーブル代わりにして朝の市場を楽しんだ。

市場を出て足を海の方へ進めた。コロンブスの塔が迎えてくれてヨットハーバーに着いた。きれいな青空と澄んだ青い海が、冬の海とは思えぬほど青くて眩しい。ハーバーの脇の橋を渡っていると踏切の遮断機の様な音がして、柵がたてられ通行止めになると、目の前の橋の切れ目から、橋の一部がゆっくり回り始めて、ハーバーから海に出る船の通り道をつくっていた。

ヨットハーバーを通り過ぎ、防波堤の裏側の砂浜まで足を進める途中、きれいなテラスにテーブルを並べた素敵なシーフードレストランが並んでいた。私たちは、その隙間の路地を入り、裏側の浜へ抜けて、旨そうなレストランを探した。素敵とは、言いにくいレストランだが、素敵なおじさん達が忙しくしているレストランを見つけて入ってみた。魚介類のスープと魚介類のパエリアとネグロ(イカスミ)のパエリアを頼んだ、歩き疲れお腹もかなりペコペコガツンと喰いたい。という想いの注文である。魚介類のスープは、奇声をあげるほどのおいしさ。魚介類のパエリアは、サフランもトマトもしっかりとした流石の旨さ。ネグロは、期待とおりであっという間に平らげてしまった。きれいな地中海を後にしてガウディ作のグエル公園、サグラダ・ファミリア聖堂と見物にむかった。

後日、ピカソ美術館を訪ねたが、行列の長さに諦めて、ミロ美術館を訪ねた。学生の頃より好きだったので、東京で幾度か開かれたミロ展には、足を運んだ。ミロの作品をここバルセロナでみれるのは、うれしかった。

バルセロナを楽しんで、バレンシアへ、特急で3時間、地中海沿いをはしる電車の旅の景色はきわめて快適であった。

オレンジで有名なバレンシアは、スペイン国内第3とも、第4番目とも言われるだけあって大きな港町である。旧市街地内を見物するなら1日かけてゆっくり散策すればほぼ見てまわれる。市内全域となると大変な話になってしまう。オレンジ有名なバレンシアは、パエリアの発祥の地。早速昼食から、バレンシア攻撃に入る。まずは、ムール貝のワイン蒸し、地元の漁港であがるので見事だ、大粒で味が濃く旨い貝が大きなお皿に山盛りででてきた。もちろん、ミディアムレアでプリプリだ。サラダは、オリーブにアンチョビに香草にいろいろな生野菜にバルサミコとオリーブオイルと塩と黒胡椒のサラダ、ご自慢のバルサミコが野菜の苦みや旨みを引き立てる。

そして、今日のランチのメインも、パエリアだ、漁港町だからもちろん、シーフード。サフランとトマトの出汁が旨い、ご飯の炊き具合も素晴らしいアルデンテ、大きなエビに、アサリ、ムール貝、イカなどプリプリシーフードは、どれもおいしい。今回のスペイン旅行では、地中海沿い旅行と言うこともあって、パエリアをよく食べた。サフラン風味もイカスミ風味もいろいろなお店で食べた。どのパエリアもとてもおいしかった。トマト出汁、シ魚介類の出汁、魚の出汁、チキンの出汁、サフラン風味は、この出汁の味がストレートに出るので、出汁の違いを楽しむのもおもしろい。でも、イカスミの場合は、イカスミが利いているので出汁の風味が隠し味の役目をする。そのなかでも、トマトと魚介類の出汁を使ったイカスミのパエリアは、感動的においしかった。バルセロナの海岸沿いの地味なレストランだった。

 

陽気なスペイン旅行の最後の晩は、友人との夕食&ワイン、バルセロナの真ん中の広場に面するカフェで、タパスにワインにビールにと夜中まで語り明かした。

翌朝、オランダ行きの飛行機でアムステルダムへ向かう。自分でも以外だが、アムステルダムははじめて、楽しみな寄り道だ。

バルセロナから飛行機時間2時間半とユーロ内フライトとしては、わりと長い距離を飛ぶと、真冬のアムステルダムが迎えてくれた。

街を歩いている人たちの姿は、まるで、スキーにでも来たかな?と思ってしまうような服装が多い。

それでも、運河の街は、まだ氷付かず、北の厳冬の直前のようだった。かわいい町並みと運河と自転車、ハイネケンの地元は、ビールも旨い。トラム(路面電車)を乗りながら街を散策している間に帰国の日がやってきた。

こんどは、少し暖かいときに訪ねたい。