2008 Paris Munchen視察旅行

パリ

今回の私的ヨーロッパ視察旅行は、パリとミュンヘン。いずれも幾度も訪ねている街ですが、いつもいつも再発見のある街です。今回は、同業の友人の嶋崎君が同行して2人での旅になりました。

彼は、初めてのパリに期待を膨らませているようです。

今回の旅行予定は、まずパリに3泊、日曜日に移動してミュンヘンに3泊。パリでは、ランジスのヨーロッパ最大級の卸市場を見学、フランスの都会のハムそーセージと総菜を視察&試食。ミュンヘンでは、スパイスその他の消耗品の仕入れと道具屋さんとお話、そして最近のミュンヘンのソーセージ状況を視察します。

昼過ぎのエアフランスで12時間少々の飛行時間でパリに入りそのままホテルへ直行、ホテルで一息ついて夕食を兼ねて散歩に出かけました。地下鉄で凱旋門のあたりまで行きシャンゼリゼ通りアタリを散歩して軽い夕食をとり、30分ほど歩きながらホテルに戻る帰り道、エッフェル塔が暗い夜空のなかブルーのイルミネーションで浮き上がっている姿は、流石パリ。

明日は、早起きして小1時間ほど離れたランジスの市場へ出かけます。

二日目の朝、早朝起床。今回の渡欧の大きな目的のひとつ、ランジスrungisの市場に出かける。ランジスは、ヨーロッパ最大級の卸市場、ヨーロッパ中からいろいろな食材があつまるところ、ここの肉市場は、圧巻である。20数年前に人に連れられていったことがその風景に圧倒されたのを今でもよく覚えている。

早朝暗いうちから車でランジスに向かった。運転手さんがよく分かっていなくて不運にも隣の倉庫街でおろされてしまった。昔、一度来たことはあっても、広大な敷地の中なにがなんだかさっぱり分からない。同行したシマちゃんと雨のなかてくてく歩いて探した。ランジスを見つけその敷地内に入ってから肉市場の棟を見つけるのが大変、手前にあった魚市場に入ってみると市は既に終わった様子。

訪ねながら、肉やハムソーセージの建物を聞きながらうろうろと歩いた。チーズの市場、ハムソーセージの市場を散策しながら肉の市場を探した。途中仲買街で足を止めていろいろと見ているうちに夢中になり時間がどんどん過ぎていったおのにも気づかずに夢中で見学をしていた。

アタリは明るくなり市場全体が本日終了に近づいていた。大きな仲買さんのお店を見学して聞いた応えが、「肉の市は、もう終わったよ。」残念ながら今回は、肉の市場は、諦めた。でも、随分とあちらこちらでいろいろなヨーロッパの食肉流通を見ることができた。

足もくたくたになり、寒さも身にしみて構内のカフェで朝食をとることにした。市場のスタッフや荷物を運んできた運転手さん、仕入れに来た人たちで店内は、混んでいた。パテとオムレツとサラミなどで朝食をしながら今日のパリの見学ルートを確認した。

朝、9時頃ランジスを出て、パリに引き返し、シャルキュトリ(ハムソーセージの意味;フランス語)のショップをみて回った。パリ最大のデパート・ギャラリーラファイエットの食品コーナーは、素晴らしい商品群と素晴らしい陳列にお客さんで大盛況。リエットとパテを購入して食べながら歩いて次のショップへ。


昔市場があったアタリに残る老舗のシャルキュトリショップ。パテの丁寧なつくり方に目を奪われいろいろと食べてみたくなるが、いっしょにパンもワインもあれば、と思い、ここの商品をどこかのカフェで 食べられか訪ねると隣でカフェもやっている。とのこと。早速、シャルキュトリの盛り合わせとエスカルゴとワインを注文、小振りなプレートに山盛りにでてきた。


どれこれも、丁寧な味わいで深く感動しつつもむしゃむしゃと食べてしまった。旨いものを食べ始めると「旨い」と言うのも忘れて食べ尽くしてしまう。今回のパリの目的は、パテとテリーヌ、数多くの種類のパテを見て食べたい。その後、日本でも有名なフォション、レアールのショップを見てバスク地方の加工品をつくってるショップでは、珍しい豚肉のコンフィの缶詰を購入し、サンドイッチショップ、パン屋さんと歩を進めた、流石に夜明け前から歩き続け足も悲鳴を上げ始めた。肩にしょってる荷物も重くのしかかり夕食前にホテルに戻ることにした。食べ続けた1日、夕食をとるスペースがお腹にない。ワインとビールで身体を休め翌日に備えた。明日は、パリの台所の朝市にから始まる。雨が止んでくれることを祈りながら、おやすみなさい。
 
3日目の朝、未だ薄暗いうちから起きだし出かける支度、窓の外は雨。
パリでも大きい朝市にでかける、その後は、セーヌ川南側のシャルキュトリショップを回り、ボンマルシェ(世界最古のデパート)を見る。

地下鉄に乗り、市が立つ最寄りの駅まで移動、外に出てもやはり雨。

土曜日の雨の朝は、人気もなく寂しいホントにこの近所で朝市をやっているのだろうかと思ってしまうほど。この朝市は、市場の前の通りと広場で展開される。(Marche d Aligre)

市場の建物が見えたときに思い出した。ここの市場は、昔昔二十数年まえにもいちど来たことがある。そのときが、どんな状況だったかは、思い出せないがまだ、ヨーロッパの市場にも慣れていない頃だから今とは、別の視点で興奮していたのだろう。

古い建物のわりに明るい市場内は、外の閑散さに比べてかなり賑やかに感じる。

肉屋、魚屋、八百屋にチーズショップにワインショップ、パスタショップにお花屋さんと軒を連ねる。ゆっくりと歩き始めると肉屋で最近あまり見かけなくなった陳列をしている。兎や鳥が毛付き羽付きのまま店頭に並んでいる。

肉屋さん うさぎやいのししがぶるさがっている。

生パスタ屋さん

日本ではあり得ない光景だが、ヨーロッパでは、10年位前までは、当たり前にあちらこちらで見られた。中国の大都会では、今でも見られる。

チーズショップは、流石にフランス、山羊のものが多く眺めているだけで食べたくなる。昼食には、「チーズの盛り合わせを食べよう。」なんて思ってしまう。

外にでると通りの両サイドにぎっしりとテントが並び野菜やチキンのロースト、チーズ、肉、魚が売られている。1週間以上雨だ続いているフランス北部、やや野菜の色に元気が足りないようだ。

あいにくの雨で外の市は、人気もまばら

駅への帰り道、同行しているシマちゃんが、素敵なパン屋を発見、覗いてみると奥深い店のつくりになっている、手前は調理パン、中程は、ケーキ類、そして奥にはパン。存在感のあるクロワッサン・バッケットを見ていると職人さんの努力と姿勢が伺える。店を出る前にクロックムッシュをひとつ買って外へ出た、温かいサンドイッチは、チーズがとろけて湯気を噴き出す。寒さに身体が冷えてる僕たちには、うれしい。半分に分けて店頭の脇で最初の朝ご飯。

次に向かうシャルキュトリショップ(Gilles Verot)は、神戸でハムソーセージ店を開いている友人、楠田氏の紹介。「是非行ってください。いいお店です。」彼も数週間前まで、奥さんと二人で勉強のためにお手伝いにお邪魔していたとのこと。

地下鉄の駅から上がると大きな交差点。その角に目指すお店はあった。

決して大きいお店ではないが、お店全体をガラス張りの中は素敵なショーケースが展開されている。素朴でもしっかりしたその商品達は、頼もしささえ感じる。

店内の両側にケースを配し、右側が総菜、左側がパテ、ソーセージ、ハムが並んでいる。どれも、これも食べてみたいものばかりだ、二人で4・5種類ほどの品を選んで購入した。気持ちよく買い物をして、店の外へ出た。店頭の横で2度目の朝食、パテ、ソーセージなど全てを半分に分けて食べた。

Gilles Verotのパテ、他の物はうっかり食べてしまった。スイマセン。

どれもこれも素直な風味と味。見たとおりのしっかりした出来具合に同業として感動と共感を覚えた。奇抜な味はない、どれもこれも見たとおりの期待に応えてくれるしっかりした商品。僕たち同業の二人は、この商品が評判通りであることをいろいろな角度から確認しあいながら、いただいた。

雨の中、ボンマルシェへ足を進めた。

世界最古のデパート、オープンの時は、角の狭いドアからお客様がものすごい勢いで入り、店内の広い空間に夢を見るようなまなざしや微笑みでオープンしたらしいよ。

となにかの本で読んだ話をしながらそのドアから入った。まずは、食品売り場。

ギャラリーラファイエットの様な派手さがないが、ひとつひとつ選ばれた商品であることがよくわかる。店内のあちらこちらを眺めながら随分とこのデパートで長居をしてしまった。気持ちの良いお店を後にした。

カフェで疲れを癒し、ホテルの近所のお店を見てから、ホテルに戻り重くなったバッグを部屋に置いてから夕食に出ようということになった。

ホテルの近所のお店は、パンチェッタ(生ベーコン)が自慢のお店(Chorcuterie Mas)である、とても楽しみにしていたお店でしたが、なんとお休み、定休日は、日曜日となっていたが、なんの都合かお店のシャッターは、降りていた。誠に残念であるが、仕方ない。

これも、縁だと思い、今回は、諦めた。

夕食は、凱旋門を挟んでシャンゼリゼ通りの反対側の道をずんずん入ったアタリにあるはずのお店を目指した。鶏肉料理がおいしいと紹介されているお店に行ったが、ない。何度か往復しながら探したがそのお店はなかった。歩いてる道の先へすすみながら適当なお店を探すことにした。

狭い通りを抜けると大きな通りと合流し少し歩いたところに、大きな素敵なお店を発見、中を覗くと大勢のお客さんで賑わっている、おいしいお店だろうと入り口前のメニューでどんなものを食べられるのかを確認するとステーキと鴨料理の店らしい、お腹もすいて、肉が食べたい僕たちは、この店に入った、満席近くに見えたが2階にも客席があり通してもらった。サーモンの前菜、サラダ、ステーキとチーズの盛り合わせとデザートにブリュを注文した。

どれもこれもあっという間に平らげるとお腹はパンパン。二人で大きな声で談笑しながら暗い細い坂道を凱旋門下の駅まで歩き、ホテルに戻った。

4日目の朝、パリ最終日やっと青空が見えた。

パリの青空は、今回初めて。

今日は、日曜日ほとんどのお店がお休み。今日の予定はBIOの朝市を2つ見てから昼食をとってミュンヘンへ移動。まずは、ホテルに近いBIO市ラスパイユ・ビオ(Raspil Bio)へ向かう地下鉄の駅を上るといきなり市のど真ん中へ出る、なぜか日本人の姿を多く見かける。お綺麗な野菜、綺麗なチーズ、オリーブ石けん、いろいろな穀物のお店、通常の朝市とはお店の気配が違う。オーガニック認定マークのグリーンのABがあちらこちらに見られる。今日の最初の朝食は、この市。

あさ、取れたての保存料などで洗浄されてない魚を販売。だから、おいしい。

珍しい野菜、綺麗な野菜を眺めてると、

きれいな野菜たち。

おいしそうなパンのお店を発見、まずは、パンをひとつづつ購入。

おいしいパンでした。

フランスのオーガニック市場でラムを買って食べたら「今まで食べていたラムは、なんだったのだろうか」というほど美味しかった。と旨い物先生の加藤さんが深く語っていたのを思い出したが、調理施設のない僕たちは、諦め気味。
 
ローストチキン丸焼きを焼いているお店がもも肉のローストチキンを売っていたので1本づつ、もちろん鶏肉もビオクオリティ。

オニオンのお焼きみたいのや焼きソーセージなどBIOの朝食。ローストチキンは、かなり焼きすぎかなり残念だったが、余計な味がしないチキンは、味があった。お土産にオリーブオイル石鹸を購入して次のBIO市に移動。(Marche Biologique des Batignolles)

オリーブオイル石鹸やボディコンディショナー、シャンプーなどが売られていた。朝市ではとても珍しい。


地下鉄を乗り換えてバイニョール駅。資料をもとにいろいろと探し回ったがそれらしい様子が全くない。人に尋ねて見るとそれは、土曜日に開かれるとのこと。今日は日曜日。残念ながら資料に手違いがあったようだ。ガイド本もそうだがよくある話。こんなこともある。

気を取り直してシャンゼリゼでランチ。赤いテントの外のテラスでオニオンスープに、ムール貝のグリル、鴨のソテーをいただいた。